カテゴリ:2017.1月の企画( 3 )

初笑い展4レポート<後編>

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「初笑い4」

様々な「笑い」をテーマに、11人のアーティストが作品を展示しました。以下、28日に行われたレセプションでのギャラリートークより、解説とあわせて作品を紹介レポート後編です。


アーティストNo.6 : 柳原敬

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「HEAVEN's NOTE」

ブラックジョークで行ってみようと思って、今ホットな残業時間について振り返った。100何十時間の残業時間があった時代から考えると今はかなりまともだと思う、というブラックジョークを明細で表した。
ヘブンズノートというノートを作った。死なないようにどうやっていくか、例えばどう会社を辞めるかなど書いてあります。ぜひ読んでみてください!



アーティストNo.7 : 山口愛

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「どこでもドア」
「このてのドア」
「みこでもペア」
「とってもピュア」
「さかなとベア」
「これでもドヤ」
「じんせいとは」

カプルの今年度のテーマは「ドアをつくる」。なので実際にドアを作ってみようと思ったのが着想。笑う門には福来る、ということわざを作品にしたく、今の時代の門、とは家のドアだと思った。ドアを開けた時に少しクスッとなってくれたら、いいことが寄ってくるんじゃないかと思って作った。言葉遊びのタイトルづくりは、カプルメンバーの大澤さんから協力してもらった。「人生とは」は、人生とはの答えをつかもうとすること自体がナンセンスである、でも答えを見たくて、見えないことにモヤモヤする気持ちを作品の仕掛けにした。




アーティストNo.8 : 渡辺範久

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「News」

2016年に起きたイギリスのEU離脱の国民投票とアメリカ合衆国の大統領選挙について、信じられない結果となった。
それは世界中がテロの脅威に晒される中で、先進国はどうあるかといった僕の常識と世界の常識のズレを感じた瞬間でもあった。

その中で今回、先の二つを中心に昨年から起きたニュースを編集し、またその中にフランス大統領選挙とアメリカ政府がメキシコとの国境の壁建設の予算を成立させた等の虚構記事も入れ込み、新聞を作った。
作った虚構記事は、これまでの常識からすれば、ありえないことなのだが、もはやその境があいまいで、容易に起こり得る時代ではないかと思っている。

ただ、新聞の最後に、今年の8月にロンドンで行われる世界陸上で、国の異なる選手同士が助け合う記事を書いて見た。
宗教、民族、経済とあらゆる他者との相違が争いの火種になる中で、すでにスポーツの世界では、それらを乗り越えて、互いに認め合い、助け合うことができていること書きたかった。そしてこの記事だけは真実になってほしいと願っています。





アーティストNo.9 : Caneton

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「Jazz 3題」

「中指たてて、顔上げて」というエッセイブログを書いていて、そこから抜粋した。荻窪でひどい演奏をして、嫌になっちゃって書いたテキスト。歌も歌い、作曲もしている。その中の一部を紹介しました。ジャズの曲を翻訳したり、曲紹介をしたりしています。

鑑賞者の感想
「気持ちわかります!」
「訳が素晴らしいです」




アーティストNo.10 : 小宮貴史

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「VR拡張キット(健康にもgood)」

実際に見て触ってもらいたい。VR、仮想現実をあらわす言葉。まるでそこの世界に没入しているようにゲームができるシステム。でもまだ重力などは実現できていない。
もっと仮想現実に没入できるシステムを100円ショップにあるもので作れないか考えた。
人工芝で、芝生を歩いている気持ちになる。あと健康的。弓をひいているみたい。あと健康的。マスクをつけるとガスマスクをつけているよう。体力がなくなったら握力トレーニングも。今後VRがもっと流行ってきたら、関係ない物も関連づけて売る会社が出てきそうだな、という発想から。あと健康的であることに着目しました。VRシステム拡張キット、3980円、というイメージです

鑑賞者の感想
「ソニーが出すかもね!」




アーティストNo.11 : 加藤

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「月のほほえみ」

田舎で暗い夜道、汽車を降りて家に帰る中、月がずっとついてきて笑っている感覚が心に残っている。月を立体にして、つれて歩くイメージで作った。これをカバンなどに入れて持って歩けば、いつでも寂しくないよ、というメッセージをこめています。

鑑賞者の感想
「東北の景色を思い出しました」


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2017年のKAPLが、来場して下さった方々との笑顔でスタートできたこと、とても嬉しく思います。今年もワクワクする場を作っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!
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by kapl | 2017-02-05 21:59 | 2017.1月の企画

初笑い展4レポート<前編>

今年初のKAPL企画展!

様々な「笑い」をテーマに、11人のアーティストが作品を展示しました。
以下、28日に行われたレセプションでのギャラリートークより、解説とあわせて作品を紹介します。

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アーティストNo.1 : Ofri frasti

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「私の悪夢と踊る」
兵隊の帽子をかぶるテディベア、身体は蜘蛛。イスラエルで蜘蛛は悪夢の象徴と言われている。バレリーナの身体は、悪夢に踊らされているというメッセージ。

「攻撃ヘリコプターとパイロット」
サルは、イスラエルの皮肉で、命令があると自分の意思と関係なく動くことの象徴。兵のヘリコプターはミサイルの軌道も正確。空で起きている事と地上で起きていることにとてもギャップがあると感じて描いたもの。兵役中の訓練と現実は別の世界のよう。

「装甲車」
戦争で使う車の中にいると、守られている感覚があるが、それは幻想。木でできているのは、ミサイルがあたったらすぐ壊れてしまう、という皮肉を込めている。

「暴力の輪」
自分の簡単なスケッチ、暴力の輪、そこから逃げようとしている象徴。
小さい頃、右がパレスチナの子どもで左がイスラエルの子どもを描いている。どちらも街を壊されて逃げている絵。壊されたから逃げる。また相手を壊す。そちらの子どもも逃げる。その永遠の繰り返し。
子ども達が成長し、自分の国を守らなければならないシステムの中に入る。イスラエル兵が守るのはパレスチナからの攻撃で、パレスチナはまたイスラエルから自分達の陣地を守らなければいけない。2人は守りながら壊すことを続けている。

「政治家の演説」
イスラエルにも右と左がいて、政治家の意思で自分達が捉えられている感覚を描いている。

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「TVマン」
テレビは、新しいものをどんどんうつしてインフォメーションしている。
そんなテレビを見た人が、新しいものを欲しいという欲が自分の身体に入って、どんどん全身に影響していくイメージ。



アーティストNo.2 : 根本賢

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「のぼり」 「くだり」
のぼりにくだりとかきました!エアコンの風で、キャプションがくるくる回るようにしました。
のぼりという名前、何も気にせず使っているけど、なんでのぼりというんだろう?と考えて、くだりでもいいんじゃないかと思ったのが着想です。
3本線が入っているのは、のぼりとしてイメージしやすいように。布を縫うところから作りました。


鑑賞者からの感想
「笑いのツボの成り立ちが、面白い。オフリは善悪の対比に面白さがあると感じてて、根本くんは無意識に流してるものに疑問をもっていて、どちらも逆の存在との対比を面白く感じているという共通項があると感じた」



アーティストNo.3 : 浅見俊哉

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「サンドイッチアートマン in さいたま」

サンドイッチアートマンという、作品が設置された壁を持って立つことでその場を展覧会場とするパフォーマンスの様子をうつした動画を展示。さいたまトリエンナーレ内で何度か実施し、最後のパフォーマンス2日前に告知のために大宮駅前に行ったら議員さんが演説をしていた。その横にはリアルタイムでドンキホーテやHISの宣伝をするサンドイッチマンもいる。その場で一緒に「サンドイッチアートマン」を実施。その議員さんはさいたまトリエンナーレに反対の立場で、批評を話していた。
「政治とアート」の関係性をどう形作るかというところに着目。自分は言葉は発さないが、作品を持って立つという形で、主張をした。その横には同じように立つ商業の宣伝の人。とてもカオスな空間だった。
演説終了後、その議員さんに実際に話しかけた。「君は、なにをしてるの?」と問われ、「さいたまトリエンナーレのイベントの一環として作品を展示しています。」と応えると、「そうなの?へー、きれいだなぁ」という会話に。政治とアートがどうコネクトしていくかと考えた時に、とてもホットな瞬間だった。

鑑賞者の感想
「トリエンナーレが始まった時に、大宮で生活しながら、全然宣伝してないな、と考えていた。するとある日街宣車が『さいたまトリエンナーレ』という単語を出して回っていたから、やっと宣伝を始めたのかと思ったらその議員さんの車だったのを思い出した。」


アーティストNo.4 : 服部真理子

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「パンはパンでも食べられないパンは何だ?」

本物の方のパンを作るのが好きで、そこから発想を得た。フライパンが定番だけど、もっとあるよね、という気持ちから作りました。裏側もこだわって作っているので手にとってみてもらえたら嬉しいです。素材は粘土です。

鑑賞者からの感想
「パンはソフトだけど持ったらハードで、その対比も笑いを誘うのかなと思った。石をパンに変える神の奇跡を思い出した。」


アーティストNo.5 :浅沼奨

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「一写一笑」
浅見俊哉さんのシリーズ、一写一想のパロディ。猫の背景にジャンボレタスって面白いな、とか日常に面白さを見つけることがある。10階まで眼鏡屋で11階が眼科の建物、建設途中だけど広告が胡散臭いな、という視点。
熊と闘っている写真にはアイヌ語が使われている。昔の言葉の横に、今のQRコードを入れているというところにも注目してほしい。

鑑賞者の感想
「綾鷹の自販機、初めてみました!」
作者よりコメント
「足利にありました。一本200円で高いけどみんなこれしかないから買う。選ばれたのは綾鷹でした!」


後編へ続く!
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by kapl | 2017-02-05 21:57 | 2017.1月の企画

2017年最初の企画展『初笑い展ーvol.4』

KAPLの新年展示企画

「初笑い展−vol.4」
2017.1/28(土)・29(日)
13:00-18:00

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世にある様々な「笑い」をテーマにした作品を展示します。
新年の始まりに「笑い」と明るい気持ちをお届けします。
ぜひ2017年の始まりに、KAPLへご来場ください。

                                                                        
●参加作家
浅沼奨・浅見俊哉・小宮貴史・根本賢
服部真理子・柳原敬・山口愛・渡辺範久・Ofri Frastai

●初笑いレセプション
1/28(土) 17:00-19:00
参加費1000円(食事・ドリンク付き)

場所:KAPL(コシガヤアートポイント・ラボ)
東武伊勢崎線「北越谷駅」徒歩5分
〒343-0026
埼玉県越谷市北越谷5-9-27

                                                                        

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KAPL 2016-2017テーマ『 ドアをつくる』

                                                                        

 2008年の設立以来、私たちKAPL(カプル)は、アートプロジェクト、造形ワークショップ、展覧会などの企画を行ってきました。その中で、ゲストの皆様と一緒に、アイデアが生まれてくるわくわくした気持ちや、新たなものの見方、工夫することの面白さ等々を生み出す事を、私たちの「アート」とし活動してきました。

 2016 年~2017 年は「ドアをつくる」というテーマを掲げ、活動します。

このテーマを設定した理由は、「入口の設えと出口の提案」を考えることに今日的なアートの意義があると考えたためです。作品をつくるだけでは無く、その作品を通してどのような人に向けて入口を設え、作品を体験した人がどのようにドアを開けていくのか。そこまでをつくってみたいと考えました。これはともすると作品を見る人を限定することや、作品の解釈の押しつけではないかという批判もあがりそうです。けれどKAPL を利用する作家とKAPL のメンバーがじっくりと話し合い、入口と出口を考えることで、普段開かれることの無い場にドアを設え、新たなものの見方やその視点を共有したからこその価値観の広がりをつくりたいと考えています。

 私たちは、そのアートの面白さを実感できる企画を、2016-2017 シーズンに考え、実行していきたいと思います。


                                                                        

●シンボルマークについて

KAPLのシンボルマークである「トリプルブルーサークル」は、人・場・アートを表し、それぞれが重なり合ったエリア(KAPL)からわくわくが波紋のように広がっていってほしいという願いが込められています。





                                                                        

KAPLには、誰でも参加できます。

行ってみたい企画がありましたらぜひKAPLで実現しませんか??

                                                                        
WEBSITE
http://kapl2008.wixsite.com/kapl

                                                                        
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by kapl | 2016-12-22 17:02 | 2017.1月の企画

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