今年からオープンミーティングを開催していくKAPL。
資金、企画、地域との関わり等、、、アートスペースが抱える諸問題をKAPLも多く抱えています。
それらをKAPLに関わる人間がどう捉え、解決方法を見出し、行動を起こしていくのか―
運営自体を「作品」として捉え発信していきます。
第一回オープンミーティングの参加者は13名。
良く出たキーワードは
「KAPL には明確な目的地がない?」「逆に目的地を出したらつまらない?」「ルールで面白くならないように自由度の高いルールはないか?」「月に一度の展示企画はつらい!」「三年目を迎えていよいよ疲弊してきた。」「外と内の企画のバランス。」「抱えている問題が可能性でもある」「問題を面白くシフトチェンジする方法やその裏付けをかんがえないといけない」「負担が特定の人に偏っている」「頼る中心人物の存在がルールに変わるといいのでは」「お金がない」「地域との関わり方をどうしていくか」等
会議の結果「
6ヶ月ルール」ができた。
KAPLの運営に対して6か月有効のルールを決め、6ヶ月後に運営会議を持ちそのルールを検証する。
そこでここのページでは、オープンミーティングに参加した人が、その中で考えたことを書き込んでもらおうと思う。
1:「いままでKAPLに関わってきて自分が感じていた事について」
2:「KAPLの問題についての解決策は何か?」
3:「ミーティングで決まった期限付きルールの可能性」
まりを
1:「いままでKAPLに関わってきて自分が感じていた事について」
KAPLに関わって思った事は、非常に開かれているという事と様々な道に通じるドアの様だと感じた。
年齢、性別関係なく色々な人たちと交流することもできた。
2:「KAPLの問題についての解決策は何か?」
自分は運営に関わるのが今回が初めてであり、
KAPLの運営状態についても知らないことが多い。
しかし、あえて意見を述べさせてもらうと
負担が一部の人に偏りがちという問題は月別で責任者を任命することで、金銭的な問題も併せて解決できると思う。
近隣の方々へもっとオープンな環境を作りたいのであれば、
子供、老人へのアプローチは欠かせないものであると思う。
アプローチの方法は解らないが、先日行った餅つきのようなイベントや
近隣の方々に作品を提供してもらって展示をするのも良いと思う。
3:「ミーティングで決まった期限付きルールの可能性」
ルールを決めることは必ずしも縛り付けることではないし、
ルールが明確になることによって、できる事の線引きが分かりやすく活動の範囲も広くなりそう。
yumino
1:「いままでKAPLに関わってきて自分が感じていた事について」
KAPLはそれ自体が目指す方向性や、指針はおろか運営にあたっての詳細、規定なども決まっていない、決めるのをためらっていたと言っていても良い。
だから面白いのだと思う。(私はその点でどうなっていくのだろう、という期待感を持って参加している)
何かを決めれば制約を受け入れなければならない。決まっていないという事はつまり可能性の塊なのだと思う。
しかし伴って運営するにあたっても決まっていない事が多い。その不安定な状況はメンバーの親密な関係で保たれていたと言える。だから負担が中心メンバーに偏ってしまうなど、新規のメンバーの入り辛さ等の問題があった。
2:「KAPLの問題についての解決策は何か?」
・新規メンバーが運営に関わっても困らない環境作り。
→道具のありか、利用にあたっての約束、資金、施設、あらゆる事を明文化し、共有し易い仕組みが必要。
・広報
→広報物の発信の時期の改善(見通しを立てる)
→参加者と外部との認識の差
(せっかく面白い運営をやっているのだから、外部に伝える方法を丁寧に行いたい。{出来る限りにはなるだろうが、内部で感じている面白さ自体を発信する方法を考えたい})
3:「ミーティングで決まった期限付きルールの可能性」
KAPLが今持つ魅力を殺さずに、運営できる仕組みを考えると、前提やルールから常に柔軟でなければならない。従って、半年ルールは自然な発想だったと思う。決まりやルールすら仮定して考えその時々に見合ったルールを作れる。
ルールを持つ懸念として
ルールに従う事を生まれた頃から常としている時代に、私たちがこの経過を経た上で、ルールが人間よりも優位となってしまっては本末転倒だ。大切なのは「運営していく上で便利であるからルールを作る」という事だ。あくまでも人がルールよりも優位である事を自覚して、利用してゆきたい。
※以下個人的意見で話が逸れます。
設問3の点で
私達は、人間がルールを作った起源の段階を追体験したのかも知れません。
よく分からないまま行っていた事は、ルールの必要性を実感した良い機会だったのだと思います。
それを辿ってゆくと、法律の成り立ちなどかつて、人が積み上げてきたものが出来るまでの追体験だったのかも
執行委員会
1:「いままでのカプルに関わってきて自分が感じていた事について」
面白い企画やってるなって思いました
絵というより、額縁というより、美術館というより、、
発言力をもった人や、Ø(空集合、どこにもぞくさない)を保とうとしていたりしていて、個々それぞれに追求出来る場が確かに存在していた
そしてなにより、少しでも楽しくしようと試行錯誤しているなにかを感じました
しかしなにを行う場所なのかわからない→入り込みにくい→しかし2、3回来るとその"わからない"が魅力になっていた
あと子供が喜ぶような活動が多いのは、とても素敵なことだと思いました
『よくわかんないけどおもしろい』
この言葉はここでなら許せてしまう
2:「カプルの問題についての解決策は何か?」
宣伝力
いくらなにかメッセージ性のある良日を作っても、見てもらえないと意味がない、なので人により多くこの活動の存在を知ってもらう必要があると思います
個人的な意見なのですが、KAPLって作品どうのこうのというより、人と人が交流する場じゃないですか!
なので、まず人を集める(または来やすいようにする)のは絶対大事だと思いました
サイトを利用して宣伝したとしても、それはそのサイトを見に行った前提の宣伝なので、もっと"見てしまった"宣伝が必要だと思います
・一回でもここに訪れた人のメアドを聞くか住所、そのアドレスに企画する毎に連絡をする手間も、見てしまった宣伝に繋がる気がしました
・宣伝用のアドバルーンを空に掲げる(浮かせる?w)
・地域の伝言掲示板
・美大に通ってるものは学校にチラシ(美大に通っていない人もw)
・来てもらう口実に、スタンプカードみたいな特典物
・あとやっぱりパレードなどはかなりの宣伝力だと思う、あとサンドイッチアートマンやなにもない展は宣伝という要素をもったいい活動だと思います
3:「ミーティングで決まった期限付きルールの可能性」
上の二つが長くなってしまったので、省略昇竜拳!
あいじ
1:「いままでのカプルに関わってきて自分が感じていた事について」
まず何よりも楽しいです。
日常考えているよしなしごとを話せる環境がありがたいです。ともすれば通り過
ぎる、見て見ぬフリをする問題に向き合えるのも魅力です。
関わってきたことで周りの人よりも視野がひろくなっている感覚も間違ってはい
ないと感じています。
大好きな仲間と大事だと思えることを追及していく場という感覚が一番近いです。
2:「カプルの問題についての解決策は何か?」
運営に関して言えば、スタッフは流動的に動いていければいいと思っているのですが、中心で動いていく人間はやはりある程度固定されている必要もあるとは思っています。
ただそれ自体も、みなが楽しいと思える環境ならば、みなが集まると思うので、根本のところで考えると、みなで「楽しむ」ことを追及していくのみだと思っています。
具体的にはとなると漠然としてしまいますが、やっぱりそんな難しいことじゃないはずなんです。
「集まる」こと、「話す」こと、「触れ合う」こと。
漠然とこういうことだと思うので、前回決まったスケジュールで、具体的に先にある楽しみについて話し合えるのはありがたいです。
あとはお金を生み出すことが必要だとやはり感じるので、本当に「職業KAPL」を目指して動いていきたいと感じるこの頃。
3:「ミーティングで決まった期限付きルールの可能性」
上にも書きましたが、ぼくはかなりありがたく感じています。
修正は随時出来る。
まずは試していきましょう。
楽しみです。
はりこ
1:「いままでKAPLに関わってきて自分が感じていた事について」
・『楽しい』を共有できる人たちがいて、その人がまた別のおもしろい人を呼び込む場所。
・人があたたかい。
・単純にカプルに集う仲間が好きなので、その人たちに会いたいがために行くところ。笑
2:「KAPLの問題についての解決策は何か?」
・集計金額や趣旨が明記された募金箱が必要だと感じた。
自分も含め内部でもいくら集まってるか知らない人が多いと思うので、内部に対しても事務的な情報をオープンにした方がいい。
・おもしろいことをやっているので、もっと多くの人にカプルを訪れてほしい!
そのために、
→例えば美味しい食べ物を作って売る。やはり美味しいものがあれば、近場の人が集うのではないかと感じるので。
3:「ミーティングで決まった期限付きルールの可能性」
・ルールを把握してないが、とりあえず半年やってみるのはいい試みだと思う。
noris
1:「いままでKAPLに関わってきて自分が感じていた事について」
規則と自由もしくは個人と組織。KAPLはいったいどんな組織なのか、誰のものなのかという事。
2:「KAPLの問題についての解決策は何か?」
上記の問いが根幹的な問題であり、すべてだと思う。
ただ、それを明らかにすることが一番簡単な方法だが、最良の答えにはならないだろう。
だとすれば結局あいじ君の言うように、みんなが興味を持つ面白い企画を考えていくしかないのかもしれない。
3:「ミーティングで決まった期限付きルールの可能性」
今までの状況からみると、今回のルールは必然であると思う。
あとはこの時間の猶予をうまく活かした活動になればいい。
それとまずはこの期限付きルールの取り組み自体を楽しんでできればいいと思う。
PS コメント欄への書き込みが作品として妥当なのかという疑問はあるので、少し検討してはいかがだろう。
あさぬー
1:「いままでKAPLに関わってきて自分が感じていた事について」
アートというか教育色が強いということ。鑑賞者との対話型ラボとして成立しているが、余裕や集まっての話し合いの場がないため内部の情報交換等が出来ず啓発的なラボとしての面が低い。
それぞれの役割のバランスによって成り立ってる。仲間大事!
行く理由は「みんなに会いたいから」
そんな"身内"らがいっぱい増えればもはや身内も外もない☆
2:「KAPLの問題についての解決策は何か?」
平等に設けた話し合いの場…一人一人がどんなことが出来るかを考えられる場の設定
3:「ミーティングで決まった期限付きルールの可能性」
これからのKAPLがよりワクワクします!
内部でKAPL宣伝Movieなど作るとか、展示に対してどんなのが出来るかなど、話し合うのがとても楽しみです!
あい
1:「いままでKAPLに関わってきて自分が感じていた事について」
本気で実験できる場だということを感じていました。
また、来た人が一方的に鑑賞者になるのではなく、制作者にもなれる仕組みを大切にしている場で、それがKAPLらしさだと感じています。
2:「KAPLの問題についての解決策は何か?」
KAPLの一番の問題は固定スタッフの薄さだと感じます。
それにより、スタッフ集めに時間がかかり、広報にまで手が回らないということ。また、KAPLがいつまでも継続していけるか危うい経営状況であることも要因だと感じます。
今回の期限付き取り組みで、スタッフも期限付きではありますがレギュラーメンバーの顔が以前より見えるようになったことで、外部への働きかけも今までより活発に行っていけるのではないかと思います。
3:「ミーティングで決まった期限付きルールの可能性」
2で書いたことと重複します。
期限付きで運営に取り組むことで関わる人間も流動的になり、新鮮さを保ちつつ適度な安定感が出てくるのではないかと期待しています。
ワダチ
文章力無いので簡潔に書かせて頂きますね。
1:「いままでKAPLに関わってきて自分が感じていた事について」
色々なジャンルのヒトが集まる『出会いの場所』。単純にヒトとの出会いとうのも大きいのですが、自分の知らなかった新たな世界に触れることの出来る数少ない場所だと思ってます。
2:「KAPLの問題についての解決策は何か?」
ルールの重要性:大抵のヒトはルールが無ければ迷う。ルールもレールも同じで、レールが無ければ走れないヒトもいるし、無くても走れるヒトもいるのでは無いでしょうか。私は走れませんが。
レール無しで走れるヒト(つまり頼れるヒト)は多分世の中から見ると少数です。なので現状として頼れる存在が少数に偏ってしまうのは必然では無いでしょうか。
お金:目を反らしがちですが、運営するにあたっては必ずぶち当たる壁だと思います。ワリカンがベストだと思いますが人数設定をどうするだとかの問題もあると思いますので、ここに何かルールを作るのが良いかと。(募金は多分集まらない気がします。)
3:「ミーティングで決まった期限付きルールの可能性」
会社でもそうなのですがルールというのは創立当初には殆ど無く、徐々に積み重なって出来て行くものだと思います。
私としては、これからの成長が楽しみに思います。
ぜんっぜん簡潔じゃありませんが以上←
すずきまりこ
書き込みが大変遅くなりました。申し訳ありません!
1:「いままでKAPLに関わってきて自分が感じていた事について」
参加者がいつのまにか主体的になってしまう場。お客さんでいられないとてもチャンスのある場所だと思う。何も決まっていないから上記のことができるという反面、自由の不確かさから継続して主体的になる方法が分からない部分がある。
2:「KAPLの問題についての解決策は何か?」
本当に「なんでもやれる」という意識がうまれるには、ある程度のきまりとゆるさが共存する場になるといいのかもしれない。マネージメント部分もKAPLの生み出す作品だと思うことで解決策が生まれてくるところもあると思う。
3:「ミーティングで決まった期限付きルールの可能性」
2のようなことを達成するためには、KAPLという場自体を作品だと思い、作っていきたいと思う意識自体が作品だと考えるといいのかもしれない。主催をしっかり決めるのは場自体の運営はやりやすいと思うが、このルールの期間に自分たちのいいと思う方向を作っていき発展的な場を作りたい、そのために手立てを考えたいと思う意識こそがKAPLの生み出す作品になりえると思う。
みんな楽しい場でありたいと強く思う気持ちがあることが、一番いいことだなーといつも思います。
あっあと、昔々に提案したお知らせメールの制度を作りませんか?メールアドレスを聞いた方にお知らせを送れるような。
ちょく
1:「いままでKAPLに関わってきて自分が感じていた事について」
気を悪くしないでいただきたいのですが、いままでKAPLにあまりお邪魔してこなかった私の外側からの感想。KAPLって建物に入りにくい感があります。何故か。外から見るとちょっと怪しくて、何をやっているのかわかりにくいから(笑)どんな事をKAPL内でしているか、説明をすべきかなと思います。こんなことを考えてこんなことをしていますっていうコンセプトを建物の外に文章化して貼っておいてくれると、割かし納得もいくのですが、イベント名や展覧会名だけだと、なんなのかよくわからなくて腰が引けてしまいます。地域の方々との交流に重きを置いているにも関わらず、これでは、地域の人も、入って来にくいのでは?と感じました。
アートとの関わりがあまり無い方に、アートにちょっとでも興味をもってもらうことって、KAPLに関わってきた皆さんの方がよくわかっていらっしゃるとは思いますが、かなりの努力と労力と時間が必要となります。それが今、不足していると思います。
面白い企画が多いし、老若男女時間場所あまり関係無く、自由にアート活動が出来るし、皆さん自主的で良い人が多いし、他が入ってきにくい環境って、ともすれば今後の展開によっては、自分たちだけで楽しむサークルになってしまうのではないかとも、懸念があります。
2:「KAPLの問題についての解決策は何か?」
今回初めて会議に参加させていただき、ガッツリと話を聞かせていただいて思ったのですが、①の問題と合わせて、自由という言葉に寄りかかりすぎている様に感じました。皆さん本当に真面目で良い方々で、素晴らしいと思います。しかし、自由と個々の責任感に寄りかかりすぎた結果、個人の時間的、金銭的負担の偏りが出来たりと、運営の面で困難が生じているのだと思います。ですから、③への期待は大きいです。また、地理的にちょっとわかりにくい場所にKAPLがあるので、いかに事前にイベントの告知ができるか、また、告知場所の確保ができるか、等アピールをどんどんしていきましょう!折角の企画がもったいないです。
3:「ミーティングで決まった期限付きルールの可能性」
②から引き続いた文章となりますが、とにかく6ヶ月間、ルールのブラッシュアップ・変更と、詳細に自分たちを観察・記録していき、可能性を常々考える必要があると思います。ルール試行前と比較して、面倒くささ、堅苦しさはあるでしょうが、何かあったときに、ルールは自分たちを守ることにもなります。また、ある程度事前に物事の進行を考え、実行することは、自分たちの決意や覚悟、責任の表れと捕らえることができ、信頼につながります。先の予定が決まっているということは、今後、外部の人にもこの先どんなイベントがあるのか説明がしやすくなり、結果集客に繋がると思います。
また、ルールがあると新規で人が入りやすくなるとも思います。自主性を尊ぶとしても、なにしているかわからない、全体が見えてこないと、やってみたいけれど、あまり積極的にいけない方は、なかなか飛び込みにくいし入っても腰が引けてしまいがちです。門戸を閉ざしてしまうことは、自己も他も可能性を潰してしまうことです、それはもったいない!
総合して私の意見は、全体的に色んなところがもったいないなと、感じています。KAPLは可能性の塊です。皆さんでどんどん良くしていきましょう!!