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ワークショップ研究会冊子発行記念パーティの様子

去る2011年4月16日(土) 17:00~19:00に開催された。

『Active Learning 造形ワークショップ-実践とプログラム開発』発行記念パーティの様子をご紹介します。

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徐々に集まる参加者たち

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完成した冊子。ワークショップのヒントが満載。

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壁面には、冊子の内容に関係したシートを掲示。

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パーティの内容は

集まった人たちの自己紹介から行われ、ワークショップのルーツ、現在のワークショップについて、ワークショップと目的について、アートプロジェクトとワークショップの関係について、教育への展開など話が広がって行きました。


パーティの中で出た発言を一部抜粋して紹介します。


・ワークショップはそもそも演劇ワークショップがはじまり。演劇を体を通して伝えていく方法として用いられた。
世田谷の街づくり住民と行政と合意形成をしていくワークショップも有名。美術館では宮城県美がいち早く取り入れた。新人研修のような会社の研修でも使われている。

・ワークショップは、学びの手法である。現在はワークショップの為のワークショップが行われている。子どもと一緒にガチャガチャやっていればワークショップみたいになってしまった。そもそも、目的があってワークショップは行われるものであるだろう。

・ある話ではワークショップの様なものは1300年位からあるといわれている。ワークショップは、立場が異なるもの同士が関わり合う事が大切。現在ではひとつのスキルとしてワークショップをを捉えるようになってきた。

・美術を学ぶワークショップは本当によく考えて行わないと危険。色の技術を習得する為なら技術指導の方が効果があるだろう。

・ヒッピー、スラム街でのワークショップでは、自己啓発が主目的として行われた。自分は抜け出したいという気持ちがワークショップのトビラだった。学校は、自分が何かをしたいから学校に来ているわけではないので、目的を持っているかいないかでは大きな違いがある。

・地域でワークショップを行う時は、伝える、学ぶの関係はどう考えればいいのか??ワークショップを地域で行うが、地域の人は学びに来ているのではない。

・冊子にも掲載した「元荒川出津橋自然フェスタ」は、学生と地域という一見異質なもの同士の相互理解が目的だった。地域の人たちは、元荒川の風景をいつまでも残したいと考えていた。都市計画による元荒川の河川敷にバイパスが通るという反対運動は昔から地域住民にあった。しかし、過激な発言を言っているだけでは事は進展しない。守りたいなら地域が大切だという気持ちを作らなくては活動として失敗なのではないか。そして学生たちも大学という場所だけに行き来し、大学のある地域について知らなかった。学生と地域が出会う場として「橋」をシンボルにこの「元荒川出津橋自然フェスタ」が始まった。
学生と地域の人が「ここ残したいよね。」と思わせるイベントを企画、実行する。そして地域の住民にそれを伝える事が大切なのではないか。そうしたら自然と「そこ」が残るのではないか?

・しかし、計画では道路は通る事が決定している。けれども、その道路をどう通すかは住民が提案できる。

・いま話しているのは「出津橋自然フェスタ」というアートプロジェクトの話だよね。目的がある。構造が非常にメッセージ性がある。その中に造形ワークショップがある。

・対立的なものがある。異質なものがある。ということがWS的にとても面白い。場に必然性があるか?という視点も。

・そういった意味で学校の教室、学校現場では成り立ちにくい。

・考える時間の必要性が必要だ。

・教えている学生の中で、デザイン学科の学生が課題をだされてずっとじっとしている。尋ねるといつ紙は配られるのかと質問してくる。

・自分は、現在大学の2年生で、均質化を意識出来た人間だと思っている。ただ生きていける人間。ニートが問題として浮上してきて均質化の問題を社会が知った。過去の学校教育がそれを目指したのだと思う。みんな平等で生きていける人間。校内暴力が大きな社会問題になった後、個性をたいせつにしよう!と叫ばれた。

・ゆとり教育も始まった。ゆとりは考えるゆとりのはず。言葉が悪かった。

・「学生」の価値。それは、自分で考える時間があること。社会人とは異なる。その「学生」は将来、社会人となる。

・教育とは両面を持っている。つくるもの、つたえるものの両面がある。今の学校教育の中では伝えるもののウェイトが大きいように思う。知識を与える方が考えさせるよりもずっと教える方が楽だからだ。だからリーダーは育たない。

・「生きる力」=問題解決能力。教育は野生の動物を社会化していくシステム。しかし、社会を効率化しすぎると社会から抜け出せなくなる。均質化はきれいなプリン。毒を理解できる能力が美術。美術は他の教科と違って知識ではない。数学も本当は計算が出来るという技術だけでなく理論のはず。理科も、社会も知識の伝達だけになってしまっている。または検証のみ。

・美術は能力を育てる教科。視覚文化をどう理解するか。学校の中に美術がある意味は?色をつくる技術は知識。美術は、自分で判断する能力を養う時間。私はこうやって生きていきたい。「自分らしく生きていく」をつくる。自分が基準となって判断するのが美術の力。自分の中に基準をつくるという学びを学校でどう扱うか。それを考えていくのはワークショップで出来るだろう。

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様々な立場の参加者が集いとても有意義な時間になりました。

冊子はKAPLで購入が可能です。

『Active Learning 造形ワークショップ-実践とプログラム開発』

三澤一実(武蔵野美術大学)/押元信幸(川口短期大学)編著

ワークショップ研究会のメンバーが行ってきた様々なワークショップの取り組みを一冊にまとめたもの。

目次
○学ぶ場を考える
○工芸制作とワークショップ
○きたこしアート交流
○元荒川出津橋自然フェスタ
○写真を通して関わる
○越後妻有アートトリエンナーレ
○ワークショップグループ Doナツ
○小中学校・美術館との連携の中で
○模索するワークショップ


お問い合わせ
kapl@excite.co.jp




記事:asami
by kapl | 2011-04-26 21:27 | 2011.4月の企画

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