お久しぶりです。約半年ぶりにKAPLに参加しました。渡辺です。
さっそくKAPL10月企画「コシマⅡ-コシガヤアートフリマ-」を報告します。
当日は天候にも恵まれ、さわやかな一日でした。
2回目となる企画ですが、今回は品物と作品に同じキャプションを付けることで、より積極的に両者の境界を近づけようと試みました。
また、品物に“キャプション”を付け、品物の背景をあえて見せることで、買い手に品物が持つ背景まで含めて価値を決めてもらおうと思いました。
売り上げは一日で約6,500円でした。
今回は開催期間も短く、品物の収集期間も多く取れませんでしたが、まずまずだったと思います。
また後半は執行氏による「キーワード会議」も行われました。
これは、参加者が“最近気になっている事”を床に広げた紙に10個書き、全員が書いたあとで、今度は自分以外の人が書いた“最近気になる事”から自分も気になる事を選び、話し合う企画で、活発な意見が出ました。
久しぶりにKAPLに参加して感じたことは、KAPLは良くも悪くも実験的な場所なのだという事です。
私は「コシマ2」に数点のコートを出品し、品物に“思い出”という価値を付けようと、キャプションに「中学生の時、親父が買ってくれたコートです。」と書きました。
しかし、コートを見てくれたほとんどのお客さんから「状態は良いけど、中学生からのお古は嫌だ。」との意見を頂き、改めて価値について考えるきっかけになりました。
また、執行氏の「キーワード会議」は、会議と名がつけられているものの、そもそもの議題が決まっておらず、参加者の関心事から議題が決まり、その個人の関心事を皆で話し合う単純な企画です。
しかし、この単純なやりとりから生まれる相手への好奇心や親近感は “個人の関心事が、直接他者つながる接点になる”という現代の代表的なコミュニケーションの在り方を端的に示し、面白い企画だったと思います。
最後に時間の無い中、準備をしてくれたKAPLメンバーに改めて感謝致します。
またたくさんのご来場ありがとうございました。
次回のKAPLもお楽しみに!!
記事:渡辺 写真:服部