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2017年4月企画「カプコレ2016 -KAPL COLLECTION-」

2017.4.16 13:00~19:00
「カプコレ2016」を開催いたしました!

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カプコレとは、1年間のKAPLの活動を振り返るまとめの展覧会。

2016
年度のKAPLテーマは「ドアをつくる」

普段開かれることのない場にドアを設え、新たなものの見方やその視点を共有し、価値観の広がりについて考える場を作りたいと活動してきました。この度、1年間の活動を振り返ることで、どのようなドアをつくり、その向こうに
何が生まれたのかをまとめる展覧会を開催しました。


2016年は全部で7つの企画を行いました。

当日は、それぞれの企画でどんな「ドアをつくる」が実現したのかを語る、
とても楽しい時間となりました。
また、各企画展にご参加くださった方々からのメッセージもいただき、改めて2016年度の出会いとつながりに
改めて感謝する展覧会となりました。 
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旅ノート「初個展のドア」
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コシガヤクリエイターズルーム「越谷のクリエイターと出会うドア」

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サンドイッチアートマンinさいたま「私がドア」
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草加アートの日「アートの場 越谷と草加がつながるドア」
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初笑い展4「笑いのドア」
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KAPL創造力の学校
1時間目:カメラをつくってトリックムービーを撮ろう!
2時間目:フルマニュアルカメラで写真を撮ろう!
「とくいわざを共有するドア」



また、15:00-17:00には、
関連企画:意見交換会「ワクワクする場づくりについて考える」を開催しました。

地域で行う魅力的な活動はどのようにつくられているのか
どのような点に苦労しつつも、やりがいを感じているのか
様々なアイデアや経験を持つ講師の方をお招きし意見を交換会をしました。



~座談会レポート~

進行 KAPL 渡邉範久

以下発表順

1.中山亜美様
(アートマネージャー、合同会社EDGE HAUSマネージャー)

2.出口朱輝様
(せせらぎコンサート市民企画委員会代表・アートフルゆめまつり実行委員会事務局長)

3.三澤江津子様
(NPO法人子ども広場草加おやこ劇場事務局長・子ども文化と地域のコーディネーター)

4.浅見俊哉
(KAPL-アートポイントラボ代表・かがわ山なみ芸術祭2016綾川町エリアキュレーター・さいたまトリエンナーレSMF学校コーディネーター)




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実践発表1.中山亜美さん
(アートマネージャー・合同会社EDGE HAUSマネージャー)

中山さんからのお話(メモ)

アーティストと場の間に入り、地域や場でのアートを実現するためのマネジメントをしています。
取手アートプロジェクトでは団地に作品を置いて、団地で生きる人と作家とのつながりをつくりました。
団地の真ん中にある浅いプールを足湯にしたりもしました。
マンションの会社とアーティストをつないだときは、マンションの壁に自分で作品を描きたいという作家さんの想いを三年目で実現しました。
取手アートプロジェクト、別府混浴温泉世界などにも関わっています。
現在は、子ども向けのプログラミング道場やビジネスミーティングなどを行うスペースづくりもしています。
新しい事業のミッションは、「おかげさまサイズのジモト感をかもしだす」。
ジモト、とは、地元とは違い、人間関係などの心のジモトのことを言います。そういう距離感の人間関係をつくる場づくりにも取り組んでいます。
いろんな視点からワクワクする場をつくっています。
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実践発表2:出口朱輝さん
(せせらぎコンサート市民企画委員会代表・アートフルゆめまつり実行委員会事務局長)

出口さんからのお話(メモ)

「アートフルゆめまつり」は、銀行の中で展示や、区役所の前で音楽演奏のステージをつくったり、氷川参道で将棋、大宮駅東口でパレードなどを行いました。
埼玉は、大きな街でありながら文化的な催しが入ったお祭りをあまりやっていない印象だったので、大宮でやりたいと思いました。
大宮駅の中でのパフォーマンスも行いました。
実行委員会をやる時は、各団体の方々に会場をみんなで運営してくださいと話をしています。
みんなで運営しているのがアートフルゆめまつりの肝だと思います。

今はコミュニティづくりをリデザインしていくべき時代だと感じています。
やりたいことがある人が多いので、器をつくり、その維持も考えていかなければいけないと思っています。
でも良い意味で考えすぎずに、人が入れ替わると色も変わっていくのでそれを大事に無理なく継続していくことを大切に考えています。
自分自身が吹奏楽をやっていて、何日もみんなで練習したり集まったりして、プラスの力をみんなで使っているのに、聞きに来る人は限られている、という実感がありました。
それが街に向けばまちづくりになるんじゃないかと思いました。

出来上がった器に入るだけでなく、ここに出てきてくれた人が次に自分で場をつくるようになって、伝染していくといいなと考えています。

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実践発表3:三澤江津子さん
(NPO法人子ども広場草加おやこ劇場事務局長・子どもと文化と地域のコーディネーター)

三澤さんのお話(メモ)

草加おやこ劇場は、優れた舞台芸術を子どもたちに、という思いと、子どもも大人も友達をつくろうという思いから運営しています。

作品を見る日だけでなく、それまでの時間を楽しみに待つために看板をつくったり原作を読んだり当日の前に役者さんにワークショップをしてもらったりして、見るための仲間づくりをしています。
子どもによっては場所見知りする子もいるのでスムーズに入れるように工夫しています。
また、そのあとに感想を言い合い、共感をしたり、見方を広げることを大切にしています。

サークルは子どもの生活圏にあるのが理想ですが、こだわらずサークルをつくっています。子どもも集まりやすい地域で遊ぶ場をつくっています。
だれでも主役の会、大人も子どもも一緒。やりたいことをやれる範囲で、その時にいるメンバーで集まりを考えています。
子どもたちがつくるキャンプ、たべること、寝ること、移動すること、など具体的に考えることがあるので、子どもが自分たちの力で「やれた」という判断材料になるのが良い所で、キャンプの取り組みを続けています。
中学生が「俺たちがやりたかったのは本当はこんなキャンプなんだ!」なんて言う時もあり、学校で大人しい子も、ここで自信をつけていきます。
おやこhouseがオープンしました。自分たちで使いながらレンタルスペースにも活用しようと考えています。ぜひ遊びにきてください。

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実践発表4:浅見俊哉
(KAPL-アートポイントラボ代表・かがわ山なみ芸術祭2016綾川町エリアキュレーター・さいたまトリエンナーレSMF学校コーディネーター)


浅見の話(メモ)

カプル立ち上げ当初は毎月1回企画展を開催していました。今は2ヶ月に一回展示やワークショップなどの企画を行っています。
かがわ山なみ芸術祭では場づくりとして、いでナイトでいでうえさんという方の人生観などを聞きながら作品の見方が変わる体験をする場をつくったり、アーティストスナックで各アーティストがスナックのママになるイベントも行いました。

香川に滞在できるアーティストには、作品を置いて帰るだけじゃない対話の場所をつくりました。
壁画を描くアーティストは、滞在しながらつくるので、その夜のスナックでの話題になったりもりました。
また、子どもたちに表現活動を体験してもらいたい、開催前にワークショップをやり、芸術祭にも展示しました。
地元の子どもとアーティストが関わることで新しい感覚を得られたと感じています。
芸術祭では、地域通貨をつくり、創造力と何かを交換した、という記録が残るものとなりました。
さいたまトリエンナーレでは生活都市をどのように使うのかを考え、大宮駅前でタイヤをひくパフォーマンスや、8時間アーと言い続けるパフォーマンスなどをアーティストさんと実現しました。





<座談会Q&A>

Q.中山さんのお仕事はどういう仕事ですか?
中山さん:アートコーディネーターです。
アートマネジメントを専門に学んではいるが、現場で叩き上げということでは一緒だと思います笑
大学時代でもほとんど外にいたので。
自分が外の時と内側の時があるが、続けていると面白いことが出なくなってくることもあります。
活動は11年目ですが無理せず続けていけるように考えています。

Q.出口さんはどうやって沢山の団体をまとめているのですか?
出口さん:みんながよくまとまってくれています。よく対話をしています。

Q地域との付き合い方、バランスをとるコツは?

三澤さん:もともと親子劇場はお母さん達の会。劇場は、ホールでなく場という意味でつくられました。運営もお母さん達が多く、趣味の活動みたいな雰囲気になってきてしまった。本当は子どもの成長や街づくりの意味があるが、行政とつながるのは苦手意識があります。でも、人間関係、友達ができていって、組織はしっかりしているけど関係性はゆるい。できる人ができることをやり、仕事をしているママも関われるようにしなきゃいけないと思っています。
我が子がもういなくても、関わった子ども達の成長を見守る気持ちで長くゆるく繋がって下さっている人もいます。
おやこ劇場のスタッフに地域で会ったりするから、子どもも地域で悪さはできない、という思いもあるでしょう。自分らしく子どもがいられるように、それを応援できる大人がいるようにしていきたいです。

浅見:人のつながり、ネットワーク、ジャンルを超えてつながっていきたいと思っています。得意分野が集まって何かつくっていけるといいです。自分達のことだけをやっていると目の前のことばかりに追われますが、今日来ていただいたことでまた何か交換できると思います。本当に感謝しています。本日はありがとうございました。



以上の通り、座談会では、3名のゲストをお迎えし、「アートの場づくり」をテーマに普段どんなことを考えながら活動しているのかというお話をしていただきました。KAPLも含め、みんな別の場所で活動していながら、共通する楽しさや嬉しさ、課題を感じていることがよくわかりました。また、これからのそれぞれの活動がお互いを刺激し合い重なっていくワクワクを感じる座談会となりました。


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今回の展示にあたり、コメントを寄せてくださった皆様、座談会にご協力くださった皆様、ご来場下さった皆様、そして2016年度KAPLを支えてくださった皆様にこの場をお借りして心より御礼申し上げます。
2017年度からのKAPLもワクワクする場をつくり続けていきたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。


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by kapl | 2017-04-26 21:46 | 2017.4月の企画

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