1月31日(日)『初笑い展』のレセプションが行われました。

『くすぐりセット』大山香里
くすぐりをしてお互い仲良くなるためのセットです。くすぐられる方よりくすぐる方が笑うことができる不思議なセットです。

『元荒川の始点で3分間川に笑いを流し、その8時間10分後に、元荒川の終点で3分間川の音を聞く。』野本翔平
2台のブラウン管には埼玉に流れる元荒川が映し出されています。心洗われる川の音にまぎれて遠くから笑い声が聞こえてきます。

『サンドイッチアートマン~おせっかい出前美術館~レポート』浅見俊哉
SMFにて有志がパフォーマンスをした時のレポートです。映像では愉快なパフォーマンスと素敵な音楽が見られました。

『さじを投げる~2010越谷~』大澤加寿彦
作家曰く、笑いについて考え、考えて、結局さじをなげる結果になってしまいました。光が本当に美しいです。

『世の中吹き出し川柳』執行正繁
日常の人々のぼやきを川柳に表現しています。作家に視点が痛快です。来てくれた方にも川柳を書いていただけました。

『ひとりDEできるもん~現場主義でやってみた~』浅沼奨
笑いについて探しさまよう姿をまさに1人で作った映像作品です。メイキングおもしろいです。
作家自ら、作品についての解説や展示期間に感じたこと『笑い』について語っていただけました。
また、続いて3人の作家によるパフォーマンスも行われました。


『私たちは、両手両足がある人もいる。頭がある人もいる。私たちは飛ぶことを想像できるだろうか。』門倉緑



『笑いについての行為』野本翔平

『さじをなげる~2010越谷~』パフォーマンス 大澤加寿彦


『ハハハ行笑曲』大澤加寿彦
パフォーマンスでは来てくれた展示観覧者の方に参加してもらう者ばかりで、KAPLはたくさんの笑い声に包まれました。
『初笑い展』では笑いを通じてアートを身軽に感じてもらいたいと思い企画しました。
しかし、レセプションや展示を終えて笑いとアートが融合することで、笑いに向けて作られている作品は笑い以上の何かを表現していました。
それは笑いに含まれる要素の多様性と作家の思考が、目の覚めるような表現に還元されたからなのだと言う考えに至りました。
展示作品はどれも笑いの要素が満載で展示期間中はいつも笑い声が聞こえるKAPLとなりました。
テレビやお笑いのような笑いではない“初めての笑い”を作家を含め来てくれた方に感じていていただけたなら、光栄です。
次回のKAPL展示もどうぞお越し下さい。
記事:大山